コミュニティ気候アクション団体ネットワークフォーラム(CAONF)Vol.3開催報告(7月15日)①

コミュニティ気候アクション団体ネットワークフォーラム(CAONF)Vol.3開催報告(7月15日)①

2024年7月30日

7月15日(月・祝)東京にて去年から引き続き第3回目のコミュニティ気候アクション団体ネットワークフォーラムを開催しました。
23年度は意図を持ってコミュニティ・草の根・市民のムーブメントを起こし気候変動の解決を目指すアクションをおこなっている団体・リーダーたちとの関係性を作り、つながりを深めてきました。

今年はさらにそれぞれの持っている課題意識や価値観を共有し、集合的に新たな観点・視点の獲得、気づきを意図して

「気候正義と私たちのリーダーシップ」

をテーマに1日参加者みんなで交流・探求を行いました。

フォーラム参加団体

今回は20団体6社(企業)のお申し込みがあり、当日ボランティアスタッフの方含めて、38名が参加となりました。(画像では前回までの参加団体も含めています)

いよいよキックオフ!ライフライン&気候正義への想いのシェア

久々の再会を喜ぶ参加者とフォーラム運営・企画メンバーと初めての参加者も交えて、大きな丸い円になりスタートです。

まず当日の目的や予定、また扱うテーマが「気候正義」とセンシティブさがあったり、個人の価値観への配慮が必要ということもあり、全体のグランドルールの確認などを行い、温かい雰囲気の中で全体がスタートしました。

午前中はお互いへの信頼感と関係性を深めるために、ライフライン(人生曲線)のシェアからスタート。

4人1組になり、それぞれが今までどんな道を歩んできたのかを聴き合いました。

そして気候正義と自分自身の体験や心とのつながりを思い出してもらうために、「気候正義(気候問題の構成性)であなたが一番心を痛めていることは・・・」という問いに基づいて、再び同じグループでシェアをしていきました。

その後、それぞれの中から出てきたテーマを付箋に書き留めてもらい、グループだけではなく、参加者全体の中から、どんな気候正義に対する考えた方や価値観、痛みに感じているテーマがあるのかを分類、可視化していく作業を行いました。

これは、一言で「気候正義」と言ったときにも、その言葉の中に一人ひとりがテーマとして感じる課題や内容が異なること。そしてその多様な視点を味わい、自分自身と他者の中に同じよう痛みがあるということを通じて、より全体としてのつながりを感じてもらうために行いました。

それぞれの中から大きく分けると、「世界」「日本」「その他(意識や社会など)」の3つのテーマが出てきて、それぞれに気候正義・公正性にまつわる想いが書かれていました。同時に、それら全てがシステムとしてつながっている、相互に影響を与え合って起きていることも、可視化されたように思います

↑それぞれが付箋で出したテーマをグラレコのみなさんがまとめて描いてくれました。

”気候正義”を身体感覚の知性を通じて考えてみよう!

午前中のワークを終え、みんなで美味しいお弁当を食べた後、午後の部のスタート。

午前中のまとめであるグラレコを鑑賞して振り返りをした後から、理論的・知識的な部分からだけではなく、身体感覚の持つ知性を使いながら、気候正義について文字通り体感していく時間となりました。

グラレコで描かれた、当日参加者が痛みを感じる気候正義テーマについて全体振り返りをした後、ムーブメントメディスンという身体から生まれる自由な動き・ダンスを通じて、左脳的要素だけではなく、アートや右脳・身体的知性を活性化させていきました。

続いて、“気候正義コンステレーション”というワークを行い、実際に自分が気候正義とどれくらいの距離感を感じているのか、そしてどんな距離感になっていきたいのか、そんなことを実際に全員で位置を移動してみたり、近くにいる人たちと感覚を共有してみたりしながら、自分自身と気候正義の関係を振り返っていきました。

個人の感覚と参加者全体の動きのダイナミクスを相互に感じられ、新鮮な気づきを得ている感覚で会場が満たされていきました。

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