“エクイティへの鍵”DEIJワークショップ開催報告(デロイト・トーマツ・ウェルビーイング財団助成事業)

“エクイティへの鍵”DEIJワークショップ開催報告(デロイト・トーマツ・ウェルビーイング財団助成事業)

コミュニティ気候アクションコンソーシアム(CCAC)で、5月に気候変動に関するアクションをしている団体のリーダーを対象に、クライメート・リアリティ・プロジェクト・ジャパンと共催でDEIJ(ダイバーシティ、エクイティ、インクルージョン、ジャスティス)をテーマにしたワークショップを行いました。

“エクイティへの鍵”DEIJワークショップ(リーダー/オーガナイザー対象)開催報

その際、参加いただいた団体リーダーから「他のスタッフ・ボランティアさんなどにもぜひ受けてほしい」という声が上がったことを受け、11月9日に今年度2回目の”エクイティへの鍵”ワークショップを開催しました。

以下、前回の開催報告より、開催の意図と目的部分を載せさせていただきます。

気候変動について活動する団体のネットワークを作り、リーダーシップを育むことで世界的規模の気候変動を解決していこうとするこの取組みですが、これまで参加してくれた方々から出てきた課題として、男女(およびそれ以外の性に対する)差別や、世代間・人種・文化のギャップにより活動が停滞してしまったり、意欲を削がれたりするのをなんとかしたいということがありました。

そこで、今年度のテーマの一つとしてDEIJを掲げ、私たち一人ひとりが公正な社会の実現に向け知識や意識のアップデートをするだけでなく、それを広げていくことで気候変動の活動が無理なく行えるようになることを目的に、まずはリーダー向けの「エクイティへの鍵〜体験型クイズゲームで学ぶ多様性が尊重される公正な社会づくりのポイント」というワークショップを開催しました。

講師は、東京大学バリアフリー教育開発研究センター特任研究員でもある藤原快瑤(ふじわらかよ)さんです(プロフィールは最下部参照)。

今回も多様な団体、企業、属性の方々23名の方にお申し込みいただき、開催することができました。

参加者からの感想をいくつかご紹介させていただきます(アンケートより抜粋)

参加者を「不公正」や「不公平」のストラクチャーに投げ込んで、自分自身の体験の中から学べるようになっているデザインが素晴らしかったです。いたるところに色んな工夫がされているのも面白く、ゲームにおける構造的不公正の種明かしのタイミングも絶妙だと感じました。

今回のワークショップで公平性についてを改めて理解することができた。また、マイクロアグレッションが与える影響やリスクを理解した上で、日々の言動や行動を見直していきたいと感じました。

自分がいつも疑わないことに、目を向けることができました。 納得感のあるお話、普段のモヤモヤが整理された一方で、じゃあ、明日からどうしたらいいんだろう、というモヤモヤは引き続き残っています

(さらに探求したいことは)ダイバーシティ(多様性)の深層的多様性の部分を学ぶことで、公正・公正な社会構築にはどのような行動をする必要があるのかを考察したい

3時間半のワークショップではあるのですが、インプット知識・内容も大変ボリュームがあり、まだまだ理解・咀嚼をしたい、もう少しこのテーマで対話してみたいというリクエストもあり、5月・11月のワークショップ参加者対象に12月に追加で対話会を開催する予定です。

それぞれの実体験と学んだことを結びつけ、実践の現場で活かせるヒントを、お互い学びながら得ていただければと思います。

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました