3月26日(日)に和歌山で行われた日本環境教育学会の「気候変動教育」研究会で中間進捗発表しました(オンライン)。
NPO法人セブン・ジェネレーションズの気候変動教育の開発テーマは”コミュニティ気候アクショントレーニング”
他には次の7つの教育プログラム開発チームから発表がありました。
1)消費者教育の実践者による「問い」から探求につなげる授業プログラム
2)気候変動ミステリー・課題解決ワークショップ(ジグゾー法)活用法
3)SDGsと気候変動対策を両立させる理想の社会を目指す教育
4)「気候変動の哲学対話」
5)「気候変動の地元学」を通じた地域活動の共創プログラム
6)脱炭素社会推進人材育成プログラム
7)コミュニティ気候アクショントレーニング
コミュニティ気候アクショントレーニング進捗報告
まず研究開発メンバーの紹介。その後、プログラム開発の背景についてお伝えしました。
気候危機の切迫感、そして日本での認知の低さに対する認識は、他の発表グループの皆様とも共通している点でした。また、表面的な解決策ではなく、根本的な原因(人々のマインドセットのところまで)に教育という方法で取り組もうとされているチームばかりで感動しました。
続いてプログラム開発の目的と、今回トレーニング後の目指す姿として定義しているコミュニティ気候アクションリーダーについてもお伝えし、気候変動解決策へのインパクトをどう作り出すかについて紹介しました。
何より、マインド(心)・スキル(技)・体験(体)全ての側面にアプローチしてリーダーシップ開発を行うこと。一方的な学びでなはく、体験学習型の学びであること。また世界の潮流・視野を獲得すること(気候正義、公正な移行・ダイバーシティ&インクルージョンD&I)
こんな3点をポイントとしてお伝えしました。
このトレーニングは、実践・体験型の学び、プロジェクトベースドラーニングの方式とグループによりピアコーチング(互いにサポートし合う体制づくり)の2点が特徴となります。
自ら課題やテーマ、領域を選択し、自分で調査し動いていくというところ、そしてそれを1人ではなくチームでお互いをエンパワーしあい、行動を促していくところにポイントがあります。
行動継続し続けていくための要素と領域を定めて、それぞれの要素を統合しながら具体的にプロジェクト・アクションを一人一人が起こしていくことをサポートしていきます。
共通するテーマ
皆さんからご質問もあり、お互いに問いとして浮かんできたのが、教育の成果についての評価をどのように行うか、ということでした。
NPO法人セブン・ジェネレーションズ&パチャママ・アライアンスでは、アンケート+インタビュー型(定性的情報取集)+経過後しばらくしてから活動状況アンケート実施という形で行なっています。
他のチームもやはりアンケートなどで成果を評価しているのですが、一方内省的質問に対する自己評価となるとどうしても高くなる傾向があるのではないか?という疑問点があり、なるほど!となりました
例えば「この研修を受けて自分の内面が変化したと思いますか?」という問いに対しては、生徒側からしたら「変化した」と答えておけば、評価されるだろうという意識が働くからです。
この点に関して、さらなる研究や検討を研究会幹部で進めてくださるということでした。
初めての学会発表、大変貴重な機会をいただきました。最終報告会も楽しみにしております。