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朝の静けさからはじまる2日目:ムーブメントメディスン
2日目の朝は7:15に希望者だけ集合し、ムーブメントメディスンで身体と心を動かすダンスからスタートしました。ティーチャーの宮田恵さんの言葉、リードに従って、自由に身体を動かしていきます。
一人ひとりの動きが、やがてつながり、ペア、4人・・・さらに大きなチーム全体の動きへと、徐々に拡大していきます。ルールはなし!ダンスを踊ったことない人でも、どんな形でも、自分自身を表現して踊ります。
最初はみんなちょっと照れながらも、朝一身体を動かして、爽やかな1日の始まりとなりました。


オープンスペーステクノロジー:自分たちで創る対話の時間
午前のメインは“オープンスペーステクノロジー”
オープンスペーステクノロジー(Open Space Technology/OST)は、参加者一人ひとりの主体性を尊重し、オープンで自由な話し合いを通じて、関心のあるテーマについて深く語り合うワークショップ手法です。
合宿では大きなテーマである「コミュニティのレジリエンスを高める」をベースに、「参加者自身が話したいテーマ」を自由に提案し、それぞれが興味を持ったグループに自発的に加わって対話を行いました。





初日最後の「コミュニティレジリエンスを阻害する要因」のディスカッション、その後の付箋による課題のグループ分けワークに刺激を受けて、一つひとつが深い問い・テーマが全体に提案され、統合して9個のテーマとなりました。



- 個人主義と全体のバランス
- 忙しいについて
- どんなオフグリッドビレッジが欲しい?
- どうやったら平和を生きれるか?
- 災害の時 外国にルーツを持つ方が排除されないためには?
- 多様性のあるコミュニティーを作るには?(対等感を築く方法)
- レジリエンスを高めるための実践例
- CAONフォーラムを続ける方法
- 多様性の限界について/バイヤスを超えるためにできること/対立する価値観・違う意見をどう乗り越えるか
テーマは前半、後半二つに分けて、それぞれOSTで興味のあるグループで対話を行い、どこのチームも盛り上がり、全ての話に加わりたい!と思わされました。
テーマ自体は決してく明るく、軽いものばかりではありません。真剣に哲学的にも深いテーマを語り合いながら、笑顔あり、笑い声あり、深く感じる場面あり、一人一人の本音と真実が場に出されて、豊かな時間となりました。






2ターン終了後、それぞれのテーマの発題者を中心に、どんな話がされたのかを全体発表。
全部のチームの対話に加わることができなかった分、それぞれ他のチームの発表に熱心に耳を傾けていました。








ペアワーク:自分の使命とリソースを問う
午後は“振り返りペアワーク”。
2人1組で「これからの使命」や「自分の内側のリソース」を1時間かけて、じっくりインタビュー、共有しあう時間をとりました。


自分の話を静かに聴いてもらうことで、思わぬ気づきや勇気、今後自分が取り組みたいことが自然と湧いてきた方も多かったようです。
部屋の中で、森の中で、それぞれが自分自身と相手とつながる時間となりました。
チェックアウト&ハーベスト:この2日間の「収穫」
いよいよ、2日間にわたる合宿の終わりの時間が近づいてきました。
最後は全体で「ハーベスト(収穫)」の時間。
この2日間で心に残ったこと、芽生えた想いや新しく得た力――それぞれの“収穫”を分かち合い、笑顔で別れを惜しみました。
「またこの仲間と集まりたい」「明日からの活動のエネルギーをもらった」「自分達の地元でもこんな場を開きたい」そんな声が聴かれる、温かくクロージングとなりました。



エンディング:2日間を終えて、残った余韻
最後に参加者からの感想を載せさせていただきます
自分自身の活動の根っこを改めて言葉にしたり、次にやって行くべきことにつながるヒントをもらうことができました。それぞれの団体で活躍されている皆様のお話は凄く刺激になりました。オープンスペースで話したことが印象的でした。否定されない場所で安心して対等に話ができることや、多様性の中で、全員が対等であることを感じられるからこそ安心して発言できる。年齢の壁、若者が年寄りと一緒に活動することで何が得られる?と言われてどきっとしました。
地域の気候変動活動コミュニティメンバー
参加者さんお一人お一人、ホストのみなさんお一人お一人のあたたかさ
とても安全なスペースを作り出してくださったこと
「気候コミュニティ運営上のこれを解決したい!」という目的意識を持って参加したのですが、参加者さんとの対話を通じて、それの解決の方向性が見えたこと。感謝しかありませんNGO グリーンピース団体職員
根底にある想いは同じだけれど、これまで会わなかったような多様な人たちと集えたのがとても良かった。1泊2日でもこんなにつながり感を感じられるものなのか、というのが大きな発見でした。もちろん人数と時間の関係でほとんど話せない人もいたけれど、”わたし”が”わたしたち”という全体の一部であることを感じられた時間でした。チャールズアイゼンシュタインのショートムービーの中でもあるけれど、「集う」ということのパワフルさを感じました。短期的な成果は目に見えて分かりづらいかもしれないけれど、集うって本当に大切だね。助成金という富の再分配がこういう本質的なことに使われていることが嬉しいです。きっと参加者の僕からは見えない仕事によって開催され、参加することのできた集いだと思います。運営メンバー一人一人の想いに感謝です。ありがとうございました。
一般社団法人代表
よく練られた内容と進行、そして緑豊かな中での合宿は最高でした。初めて参加の方も多い中、お互いを知り合うためにいろいろ工夫されたワークでぐっと近づけたと思います。レジリエントについても、思考や概念でなくて、それぞれの悩みや葛藤の中からの発言でとてもよかったです。
実際に市民活動を展開していらっしゃる方たちの色々はお話を直接聞くことができて参考になりました。特に今回は個人的に政治・議員さんへの働きかけのお話を聞くことができたこと、私が働きかける対象となりうる立場をご経験されている方(行政の職員、教員)のお話を利害関係のない関係性の中で聞くことができたのもよかったです。
合宿中、常に、「自分の意見を恐れずに言える、安心できる空間」であったことがとても素晴らしいと感じました。参加されたみなさまが、お互いに敬意を持っていること、そしてなにより、運営のみなさまの細かな配慮により、その空間が実現したと感じます。
参加する前は、「私が参加しても大丈夫かな」「帰りたくなっちゃわないかな」と心配な気持ちもありましたが、そんなことは全くなく、心地よくあたたかな場で、感謝に溢れていたこと、参加できて本当によかったです。ゼロエミッションを実現する会 コミュニティリーダー