いまをつくるワーク ばらばらな世界、曖昧な自分と見えない他者との境界線を想像する
12月14日(日)、東京・丸の内のD-Park内 “Room H” にて、第6回目のCAONフォーラムを開催しました。一昨年度より、デロイトトーマツウェルビーイング財団の助成を受け、気候変動解決を目指す草の根のリーダーたちが、役割ではなく、一人の個人としてつながり、知恵を分かち合う場を重ねてきました。
今回は「いまをつくるワークばらばらな世界、曖昧な自分と見えない他者との境界線を想像する」と題し、混迷する世界の中で曖昧になりがちな「自分」と「他者」との境界線を想像し、再び隣人として手をとり合うための一歩を踏み出すことを目的として企画されました。
また初めての試みとして、ユース世代によって企画され、新しい層の参加の機会となっただけでなく、何度も参加してくださっている方にとっても新鮮な時間となりました。
プログラム概要:午前の部





当日の朝、10時の開始を目指して会場に集まった参加者には、受付後に、休憩時間などで活用してもらえるよう、プロフィールを記載してもらいました。記載してもらったのは、「呼ばれたい名前」「自分を動物に例えると?」「最近の自分の中でのキーワード(5個くらい)」「エンパワーされる曲」です。
主催の挨拶と趣旨説明や本日の流れ、グランドルール、アイスブレイクの後、午前中のワークでは、自分自身と深くつながる時間を持ちました。
- チェックイン・アイスブレイク
「あなたの1年を表す漢字」を一文字書き、お互いの紙を見せ合いながら無言で画数順に並ぶワークを行いました。言葉を使わないコミュニケーションで、身体を動かしながら緊張をほぐす時間になりました。


- 「つながりを取り戻すワーク」の紹介
主催であるコミュニティ気候アクションコンソーシアム(CCAC)のメンバーから、「つながりを取り戻すワーク」を考案し、2025年7月に永眠したジョアンナ・メイシーの紹介がありました。世界の痛みを知り、それを社会変革のエネルギーに変えていく考え方を共有しました。


- 生きる中で大事にしている価値観
午前中のワークに入る前に、瞑想をして静かな時間への切り替えを行いました。このワークの目的は、この場の安心感を育むこと、そして、お互いの大事にしている価値観を知ることです。参加者のみなさんに、ご自身の経験、過去から現在を振り返り、『今の自分』を形作っているコアな部分に気づく時間を作ってもらいました。


グループシェアのあと、全体シェアを行い、午前中のワークは終了。美菜屋のお野菜たっぷりのお弁当やお菓子を食べながら参加者同士、会話に花を咲かせました。


プログラム概要:午後の部
午後は身体を動かしながらの体験的ワークと哲学対話を中心に、関係性の中にいる自分という存在や、過去や未来とのつながりを感じ、言葉にする時間をもちました。
- システム・ゲーム 生命の関係性や社会変革の広がりを体感するワークを行い、システムが動き続ける様子や能動的/受動的な関わりについて分かち合いました。


- ミリング(出会いのワーク) 会場内を自由に歩き、合図で止まり、自分自身の内面や他者とつながりを感じるワークを行いました。意識のちょっとした変化が、世界の見え方までも変えてしまうような体験になりました。


- セブンスジェネレーション 「現代の人」と「7世代先の人」になりきり、200年後の未来から今の活動を見つめ直す対話を行いました 。未来の世代から「混沌としている今の世界に生きるのはどんな感じなのでしょうか?」「活動をあなたに決意させた、そのきっかけはなんでしょうか」「あなたが最初にとった行動はなんでしたか?」「活動する強さや力を一体どこから得ているのですか?」「暗く危険な時代の中に再び戻っていく現代の人にどんな言葉をかけたいですか?」と問われ、自らの原点を再確認する時間となりました。




- 哲学対話 「①7つの「問い」から近いものを選ぶ」「②問いを起点に哲学対話」「③時間がきたらそこで対話を止める」「④印象に残った内容を1つ付箋に書き、A3の紙に貼る」「⑤全体シェア」という流れで2回行いました。問いについて、知識ではなく自身の経験から語り合いました。







終わりに
最後は「終わりの輪」を作り、一人ひとりが今日の体験で得た感覚や感情を共有しました。 今回のフォーラムは、多様な分野で活動するひとりひとりが、強い目的意識で行動するだけでなく、自分の内側に意識を向け、そこから他者や社会とのつながり方、向き合い方を考える貴重な機会となりました。




参加者アンケート
- あたたかい環境で、安心して話ができる空間でとても良かったです。最後にも言いましたが、今年の自分の漢字<繋>そのものでした。とくに早歩きした後に人の顔を見て歩いて、立ち止まった時は本当に嬉しくて、心が温かくなりました。本当に人の心の存在を感じられた日でした。
- 会場に包み込むような温かい空気がありほっとしました。語らずとも伝わる参加者の真摯な思い、佇まいにハッとさせられることが会全体を通して何度もありながらも、ワークによって願いや祈りがよりそれぞれの内部で結晶化し、アウトプットされることで変革への原動力に変化していく一連の様が素晴らしかったです。
- セブンジェネレーションズが印象的でした。未来側から今の人にどんな言葉をかけるのかを擬似体験し、今までの思考では出てこなかっただろうと思う言葉や感覚がでてきたのが新鮮でした。普段関わることが少ない方との交流が凝り固まった視点を広げてくれ、とても充実した時間でした。素敵な企画を本当にありがとうございました!!
- 哲学対話などを通じて、参加されている方々のこれまでの体験や経験を垣間見ることができたことが楽しく、視野が広がったと感じました。また、参加されている方々の何名かもおっしゃっていましたが、「楽しむこと」「どのように物事をプラスに捉えるか」は大事なことだと改めて感じました。フォーラムで得た気付きを、日常生活でも活かしていきたいと思います。ありがとうございました。
- 初めてのワークばかりでしたが特に印象に残ったのは、セブンスジェネレーションのワークです。自分がどういう意見をもっているのかを再確認できたし、自分が周りの環境や人々に本当に支えられて活動できているなと感じました。また、200年後の祖先が今より平和ないい未来を生きていてくれたらいいなと思いました。システムゲームやミリングも印象に残っています。今目の前にいる人の存在を認識して、感じて…という時間は、非日常的だけど、すごくいい時間だったなと思いました。存在そのもので、なぜか涙が溢れたり、何か無意識の、心の奥で感じたものがあったんだろうなと思いました。
- 繋がりを体を動かして取り戻す感覚・イメージを得れたのが印象的でした。BGMがとても良くて居心地が良い雰囲気でした!イベントの構成が小規模での対話を重視していたため、多くの参加者の人とお話しすることもできました。これまで知り合いだった人のこともより深く知ることができたし、初めての人とも新しい繋がりを作ることができました。
全国からそれぞれの都合を調整しご参加いただいたみなさん、サポートをしてくださったCCACのメンバーのみなさん、助成団体であり会場もお借りしたデロイトトーマツウェルビーイング財団とボランティアスタッフとして関わってくださったみなさん、そして半年以上時間をかけて一緒にこの場を作ってくれた企画メンバーのみんな、ありがとうございました。
