先日、パチャママアライアンスのグローバルギャザリングというイベントで、チンパンジーの研究や保護の活動で有名なジェーン・グドールさんがメッセージを送ってくださいました。
日本語で訳出しましたので、ぜひご覧ください!
こんにちは。ジェーン・グドールです。
私は、この素晴らしい団体に何年も関わってきました。今、この時にこそ、私たちは先住民の人々の声に耳をかたむけることが大切です。彼らは何千年もの間、自然環境と調和のとれた生活を保ってきました。 私たちは今、全ての生命の存続に対する最大の脅威に直面しています。その生命には、私たち人間も含まれます。そして、その脅威とは気候危機に他なりません。この危機は私たちが自らもたらしたもので,私たちの持続不可能なライフスタイルを支えるために、先進諸国が地球の有限な自然資源を搾取することによってもたらされました。
先住民のコミュニティは、何千年もの間、彼らを取り巻く環境の守り人として行動し、それぞれが暮らす自然環境と調和して生きる術を学んできました。パチャママ・アライアンスはアマゾン熱帯雨林の聖なる水源地帯と呼ばれるアマゾン川地域の生態系の源とも言える地域でで、25の先住民族と共に活動をしています。
これら25の部族は、この原生自然を保つエリアの守り人たちであり、今こそが、これら自然の守り人である先住民の声に耳をかたむけるべき時です。私たちがそれをしないなら、そして私たちが自然界と調和をもって生きる術を学ばないなら、私たち人類という種の未来は大変危険なものとなるでしょう。事実、ある科学者たちの見解では、私たちはすでに手遅れな状況にまで達しているということです。私たちはすでにティッピングポイントに(環境破壊の影響を覆すことのできる時点)達してしまったというのです。しかし私は、私たち皆が力を合わせて、この惑星に対して与えてしまった危害を修復することに努めること、そして最低でも気候変動のペースを遅くすることに取り組むなら、まだ可能性の扉は閉じていないと思うのです。そして、このような状況だからこそ、私たちが先住民の声に耳をかたむけることが、今まで以上に大切なのです。
皆さんの参加と支援によって、パチャママ・アライアンスの活動がより力強く広がり、このパンデミック後の世界に歩みを進めるにあたって、必要な学びが広がっていくことを期待します。 ありがとうございました。
ジェーン・グドール
https://www.facebook.com/PachamamaAlliance/videos/722674125328223