愛知県の大学でSDGsゼミ3日間開催しました

愛知県の大学でSDGsゼミ3日間開催しました

2022年8月26日

NPO法人セブン・ジェネレーションズ代表の野崎安澄です。

8月22から24日までの3日間、愛知県の大学で大学生・大学院生・社会人・小学生(一部参加)・0歳の赤ちゃん16名でSDGsゼミ「地球温暖化について知り、感じ、考える」3日間を開催しました。

きっかけはゲームチェンジャーインテンシブ参加者の白川陽一さん(しらさん/ユースクエア)が、大学の地域連携センターの方との信頼関係の中で、このテーマでぜひ企画したいと声を上げてくれたことでした。

元々は同規模の大学と比較してCO2排出量を40%削減し、さまざまな賞を取得しているエコキャンパス大学ということもあり、そのプレゼンスを生かし、大学生を中心とした参加者に、地球温暖化について考えてもらいたい、という担当者の方の願いが発端でした。

やがて地域連携センターの担当者の方、しらさん、私と何度もミーティングを重ねる中で、お互いのリソースを活かした、1日キャンパス+2日間の合宿形式で行うことになりました。(最終的には残念ながらコロナで3日間キャンパスに)

1日目:エコキャンパスツアー&サステナビリティに取り組まれているカフェ店長さんを招いてのコレクティングストーリーハーベスト

メインは上記2つ。それ以外にも関係性づくりのワークやワールドカフェなどを通じて、とにかく語る!

ワールドカフェ最後の問いはサステナビリティに取り組まれているカフェ店長さんのストーリーを聞いて「変化を起こすために必要なリーダーシップとは?」となり、対話しながら深めていきました。
「SDGsなのになぜリーダーシップ?」などの??も学生たちから出てきて、1日目にしてすでに場の深まり感がありました。

2日目:つながりを取り戻すワークの4つのステージをベースにSDGsを体感する

2日目は、朝キャンパス近くの公園に集合しソロウォークからスタート。

五感、イマココに意識を持ってくるなどのインストラクションと共に、一人一人自然の中に入り、自分のつながりを感じたものを持ってかえって来ました。

ありがたいことに、こちらの大学には法要をしたり坐禅をしたりする畳敷きの部屋があり、場の力を借りながら深いところからのチェックイン。

つながりを取り戻すワークをベースに、感謝、世界の痛みを大切にする、新しい目で見る、前へ進むのワークや学びの要素を、右脳・左脳、身体と魂、言語と非言語、両方を行ったり来たりしながら、探求、表現していきました。

世界の痛みを大切にするのパートでは”チェンジ・ザ・ドリーム シンポジウム”の動画を視聴し、対話、出会いのワークを行いました。

新しい目で見るのパートでは、システム理論について解説・ワーク、その後ドローダウン地球温暖化を逆転する100の解決策についてシェアし、お互い自分ができるところを見つけていきました。

最後、前へ進むでは、自分のパワーを思い描くワークとして、みんなで自分自身の中にパワーを絵として表現、シェアを行いました。

3日目:「何ができる?何がしたい?」マグネットテーブル&使命とリソースを明確にする

3日目は終日つながりを取り戻すワークの「前へ進む」の1日。

朝のチェックインは芝生の上を裸足になってアーシングと歩く瞑想から。みんな「子供の時以来!」と新鮮な感触を楽しんでいました。

午前中はマグネットテーブル方式で、それぞれの興味関心・話したいテーマごとに集まり対話を重ねました。

「ドローダウンの解決策に自分達でどうやって取り組む?」

「子供たちに自然を愛してもらうために教育ができることは?」

「人類は被害者?加害者?」

「SDGsを自分ごととして取り組んでもらうためには?」

4つのテーマからさまざまな叡智が生まれていきました。

午後は、「使命とリソースを明確にする」ワークをインタビュー形式で行い、自分自身のビジョンとその実現のためのリソース、さらにそのビジョン実現を阻むものについて考えていきました。

最後に次の一歩を明記して、終了。チェックアウトへと進んでいきました。

チェックアウトまでに、すでに次みんなで取り組みたいプロジェクトが複数個、声として上がってきていました。なので、チェックアウト時には、3日間の振り返りと共に、みんなへのリクエストを場に書いて出すというチャレンジも行い、涙あり、笑いありのチェックアウトになりました。


求めていたのは多世代との対話とつながり

今回、大学生・大学院生・社会人・小学生・0歳の赤ちゃん・・・とかなり幅広い世代の人たちが参加して、一緒に場を共にすることができました。

そんな中シェアされたのは、大学生たちの人とのつながりとコミュニケーションを求める切実な願いでした。

コロナ禍において、他の学年の大学生との交流が断たれてしまっている現状(サークルなどがほぼ解散状態)、バイトもなくなったり、話すとしても同じ学年のごく限られた人たちだけ、ということを聴きました。

そんな彼らは本当に切実に、真剣に、楽しみながら、大切なことを話し合える仲間、そして世代の違う人たちとのつながりと対話を求めていると感じました。

そして何より、楽しみながらみんなで取り組める地球のためになること!を求めていたのです。

合宿中に教えていただたプロギング(ゴミを拾いながらジョギングするスポーツ)にすでに参加したメンバーがいたり。自分でマイプロ(マイプロジェクト)を企画する!と宣言して動き始めたメンバーがいたり、もっと対話を深めたいからリアルの対話会を企画したい、と声をかけてくれるメンバーがいたり。

とにかく、彼らの「楽しい!」「これをやりたい!」のエネルギーの高まりが嬉しい。

ゼミは終わりましたが、実はここからがスタートで、地域連携センター&しらさんの勤めているユーススクエア、私もいる愛知アーバンパーマカルチャーへのお誘いなど、地域のコミュニティやイベントへの参加&サポートなど、つながり続けることができそうです。そして、そんな場を何より求めていたんだなーと。

最初、SDGsゼミ「地球温暖化について知り、感じ、考える」というニッチな内容で来てくれる学生さんいるのかな?!と思っていたのですが、本当に集うべくして集うメンバーが揃ってくれました。

参加してくれたメンバー、一緒に主催してくれたメンバー、全ての人に感謝です。