【PA30周年ギャザリング参加報告③】痛みの先にある希望 ― カミングホームとカカオセレモニー

【PA30周年ギャザリング参加報告③】痛みの先にある希望 ― カミングホームとカカオセレモニー

最終日の9月13日は、チェンジ・ザ・ドリームの後継プログラム「カミングホーム」のお披露目と、アマゾンの先住民によるカカオセレモニーでした。シリーズ最終回は、この日の様子と、参加した3人の学びをお届けします。

シリーズ紹介:パチャママ・アライアンス(PA)は、アマゾンの先住民と手を取り合い活動してきたサンフランシスコの団体で、セブン・ジェネレーションズのプログラムの生みの親です。2026年9月の30周年ギャザリングの報告、第3回です。

「日本やオーストラリアから、みんな意気込んで来るから、この日に間に合わせたのよ!」

カミングホーム(Coming Home: We Are In This Together)は、トレイシー、ジョンら、かつてチェンジ・ザ・ドリームをつくったメンバーが現在開発中のプログラムです。本編は8時間ほどを想定していますが、この日は3時間程度の紹介セッションでした。

「日本やオーストラリアから、みんな意気込んで来るから、この日に間に合わせたのよ」と笑って話してくれました。

会場は、かつてチェンジ・ザ・ドリームの最初のトライアルが行われた場所。プログラムを愛するものとして、時の流れと紡がれてきたつながりを感じて、ジーンとしました。

後ろで普通にコーヒーを飲んでいた参加者が、実はチェンジ・ザ・ドリームやGCIの映像でおなじみの詩人ドルー・デリンジャーさんだった、という一幕も。「チェンジ・ザ・ドリーム シンポジウムが大好きなので、その後どうなったか気になって来ちゃった」と言って、会場から温かな笑いが起きました。

5つのステップと「ラディカル・ホープ」

混乱と不確かさの時代に、目的意識と希望、主体性と喜びをもって行動し続けられるように。それがカミングホームのねらいです。チェンジ・ザ・ドリームの流れを引き継ぎながら、映像などが今の時代に合わせて更新されていました。

  1. 愛と畏敬・喪失(Love & Awe) ― 私たちが大切にしているもの
  2. 道を見失って(Lost Our Way)― 分離の神話と、私たちが従うシステムのルール
  3. 心の中にあるもの(What’s in our heats) ― ラディカル・ホープとこの時代への祈り
  4. 誓いを立てる(Making a Vow) ― 心から湧き出る、違う生き方を自分に許す
  5. 現実のものにする(Making it Real)― どう生き、どう行動に落とすか

何度も語られたのが「希望とは予測ではなく、心の方向づけである」というヴァーツラフ・ハヴェルの言葉です。

科学的な確率では望まない未来が後ろむきな数字で示されたとても、それは100%ではない。その希望の側に立つことを、自分で選ぶ。

ワークでは「確率的にはありえないのに起きた奇跡のような体験」を小グループで分かち合い、会場全体が大いに盛り上がりました。

最初に流れた映像はあまりに美しく、私もあやちゃんも涙していました。人が深いところから変わるには心が揺さぶられることが必要だと、あらためて感じた瞬間です。

今後の予定:各地でそれぞれに合う形で実践できるように作られていて、パイロットを重ねながら年末ごろのリリースを目指しています。日本語版を一緒に届けてくれる仲間も募集中です。

カカオセレモニー ― 「地球は成長している」

午後は、先住民リーダーのマナリさんと、カカオセレモニーを担うアーティストによるセレモニーでした。マナリさんは、先住民が今の時代をどう捉えているかを話してくれました。

「地球は今、拡大している。自然災害が激しくなるのも、地球がバランスを取ろうとしているから。人間はその拡大するエネルギーと調和する必要がある。今は恐れる時ではなく、地球に起きていることから学び、耳を傾ける時だ」

ブルーロータス入りのカカオをいただき、最後はエクアドルのケチュア語で「私の心からあなたの心へ」を意味する「シュンゴ・サークル」で全員がつながりました。先住民の方々の歌声は、その人そのものとつながって響いているようでした。

3人が持ち帰ったもの

あやちゃん:今の自分の活動は、最初に受けたチェンジ・ザ・ドリームから始まった。それをつくった人たちが、歩みを止めずに今も目の前にいる。直接「ありがとう」を伝えられたことが何よりのギフトだった。

かくさん:新しい人が入っても、PA全体から受ける温かさ、地球と人を大切にする姿勢は変わっていなかった。初めて訪ねたリンの家では、リンが普通に台所に立っていた。すばらしい人たちが、普通の暮らしをしている。そのことに触れられたのがうれしかった。

あずみん:PAが始まったとき、リンは48歳。今年の私と同じ年齢です。これからの30年で、まだまだできることがある。「敵を悪魔化しない」というPAのあり方を、この時代に貫くことの難しさと大切さも、あらためて考えさせられました。

結び ― コミュニティの皆さんへ

PAの人たちはいつも、日本のセブン・ジェネレーションズのコミュニティを「スター・コミュニティ」と呼んでくれます。活動が15年も続き、一人ひとりが真剣に場をつくっている。そのことを、今回あらためて誇らしく思いました。読んでくださった皆さんも、そのスターコミュニティの一員として活動してくださり、改めて感謝です。

帰国後9月26日(土)に行った報告会の様子👇

たくさんの方が参加してくださいました。今後のPAの動き、そして世界の動きに好奇心いっぱいに質問してくださいました。報告会動画も写真の下に貼っております。

お知らせ

  • カミングホーム日本語版を一緒につくる仲間を募集します(形は問いません)
  • ポール・ホーケンさんに問いを届ける映画のクラウドファンディング(リンク)

追記:ジョアンナ・メイシーさんの家へ

ギャザリングの翌日、ジョアンナの弟子である由香さんのパートナー、ショーンさんの案内で、かくさんと二人で、サンフランシスコ近郊のバークレーにあるジョアンナ・メイシーさんのお家を訪ねました。

日本のコミュニティの皆さんの気持ちを込めて、お花とお手紙を届けてきました。迎えてくれたペギーさん(娘さん)はジョアンナにそっくりで、まるでジョアンナがそこにいるようでした。

その後は、ジョアンナがよく散歩していた山道を丘の上まで歩きました。かなり長い、急なハイキングで(全部で往復3時間くらいかかった?)、ジョアンナここ歩いてたの?すごい・・・と驚きました。

夜はジョアンナ行きつけのレストランにも連れて行ってもらい、彼女がたどった道を少しだけ共にに歩けた思い出深い一日となりました。