CCAC コレクティブインパクトレポート 2023–2025

2023–2025   Collective Impact Report

気候正義を、関係性から実現する

コミュニティ気候アクションコンソーシアム(CCAC)3年間の軌跡

1,308名
延べ参加者
56団体
最大参加団体
39社
連携実績
4,600人+
間接受益者(推計)
助成:一般財団法人 デロイト トーマツ ウェルビーイング財団 Planetary Well-being 助成枠

CCACとは何か

CCACは、気候危機という複雑・長期的な課題に対して、「知識不足」ではなく「関係性の質の不足」が行動の停滞を生んでいると捉えました。市民一人ひとりの主体的な関与と、団体・地域を越えた協働の広がりを同時に生み出すことを目的に、2023年に発足したコンソーシアムです。

VISION
Planetary Well-being
次世代が幸せに・健やかに生きていける地球を残す
MISSION
気候危機を解決するリーダーを育成し、生態系的ネットワークを構築する
PURPOSE
一人ひとりから生まれる彩りあるリーダーシップで、すべての生命とともに未来をつくる

3年間の成果を数字で見る

1,308
3年間の延べ
直接参加者数
56
団体
最大継続参加
団体数(2024)
39
社・団体・大学
3年間の
連携実績
4,600+
推計
間接受益者数
100%
 
全フォーラム
参加満足度
8.42
/10
推奨スコア
(NPS平均)

2つの事業の柱

CCACは「対個人」と「対組織」という2本柱で、個人の意識変容と組織間の信頼形成を同時に進めました。両柱をつなぐ共通軸は「関係性の質」です。

PILLAR 01 ─ 対個人

コミュニティ気候アクション
リーダー育成

対話・内省・体験的な学びを重視し、役職に関係なく「自らの立場から行動を選ぶ市民リーダー」を育成。「気候アクションは全ての人が担う」という意識転換を促しました。

712名3年間延べ参加者
PILLAR 02 ─ 対組織

気候アクション市民団体
ネットワーク(CAON)の構築

全国の気候・環境系市民団体が横につながり、信頼関係を基盤に組織運営の知恵を共有し合うネットワークを形成。フォーラムや合宿を通じて団体間の学び合いを促進しました。

596名3年間延べ参加者

個人が安心して意見や感情を表現できる関係性があるからこそ主体性が育まれ、組織間に信頼が生まれる。逆に、組織やネットワークの中に支え合いの文化があることで、個人は無理なく行動を続けることができる。

3年間のフェーズ設計

2023
基盤形成期
ネットワーク立ち上げ・対話の場の形成

気候アクションに取り組む市民・団体のネットワークを立ち上げ、対話の場を形成。アマゾン熱帯雨林フィールドワークも実施。

参加者 193名 継続団体 32団体 連携 11社
2024
展開・実践期
主体的実践・協働の創出

主体的実践と協働が本格化。DEIJ(多様性・公平性・包摂性・正義)を事業設計に実装し、託児・交通費補助を導入。ユース世代の理事参画も実現。

参加者 245名(+各種講座128名) 継続団体 56団体(最大) 連携 17社
2025
深化・次世代期
次世代参画・持続可能性の確保

ユース世代が企画・進行を主導するフォーラムを実現(参加28名中12名がユース世代)。ノウハウのオープンソース化に着手。

参加者 274名 継続団体 52団体 ユース参加 12/28名

参加者の内的変容データ

自由記述96件の横断分析。参加者の変化は偶発的なものではなく、段階的なリーダーシップ発達として機能していたことが確認されました。

77.1%
感情的変容
不安・絶望から
可能性志向へ
70.8%
認知の変化
気候危機を
構造問題として理解
68.7%
行動意欲の向上
ロビー活動参加・
地域企画立案など
63.5%
実践への移行
職場・地域での
具体的行動へ接続
100%
役割再定義(ICCAT)
全員が「自分も
担い手」と記述

参加者の声

「合宿だからこそ、ここまで深くつながれたと感じました。安心して本音を出せる場でした。」

合宿型フォーラム参加者

「気候変動に関わる団体のリーダーたちが、”やっている事柄”ではなく、その人自身に触れられた時間でした。」

1Day型フォーラム参加者

「問題としてではなく、自分の在り方として捉え直せた。自分の役割が明確になった。」

リーダーシップ育成プログラム参加者

「一人で抱え込まなくてよいと感じた。同じ想いを持つ仲間に出会えた。」

プログラム参加者

「ユースがここまで場をつくれることに感動しました。未来への希望を感じました。」

2025年フォーラム参加者

「世代の違いを超えて、対等に話せた感覚がありました。若い世代の言葉が、自分の凝り固まった考えをやさしく揺さぶってくれた気がします。」

フォーラム参加者

3年間で得た4つの学び

01
ネットワークは「設計」より「関係性の質」で育つ

規模の拡大よりも、心理的安全性と「安心して語り合える場の設計」が継続的なネットワーク形成の鍵。フォーラムでは肩書きではなく「一人の人間」として出会う設計を徹底しました。

02
DEIJは配慮ではなく、構造を変える実践

託児・交通費補助の導入、ユース世代の理事参画など、権限・意思決定の構造に踏み込むことで参加の質が変わりました。2025年フォーラムでは参加者28名中12名がユース世代となりました。

03
間接受益と波及は、関係性の質を高める設計によって実現する

成果を直接操作せず、対話の場を育てることで、参加者自身が各地に波及を生み出す担い手となりました。推計間接受益者は約2,000〜4,600人にのぼります。

04
コンソーシアム型運営そのものが、関係性の質の実験場だった

5団体の協働運営と、デロイト トーマツ グループとの双方向な知見交換が、外部に提供する「関係性の質」を自らの内側でも実践・検証する場となりました。

次の3年間へ ─ 実証から構造化へ(2026–2028)

CCACはこの3年間の実証モデルを「構造化・加速・再現可能化」する段階へと移行します。

📐 リーダーシップ発達モデルの体系化

IDGsモデル等を参照し「気候正義を実現するリーダーシップ発達モデル」を構築。再現性と説明可能性を高める。

🌍 戦略的対象拡張(CAON再設計)

量的拡大ではなく選択的拡張。行政・企業・個人活動家・他ジャンル団体への段階的な関与モデルを設計。

💰 財源の多様化

クラウドファンディング(目標1,000万円)・助成金・他組織へのプログラム提供により、単一助成依存からの脱却を図る。

⚖️ DEIJのさらなる深化

地方開催・アクセシビリティ向上・属性データの収集と分析を通じた構造的偏りの把握と改善。ユース世代の継続的な意思決定参加を制度化する。

実施体制

中核団体
NPO法人 セブン・ジェネレーションズ
連携団体
アースウィズダム・ジャパン
連携団体
NPO法人 トランジション・ジャパン
連携団体
市民気候ロビージャパン
連携団体
Pachamama Alliance
助成:一般財団法人 デロイト トーマツ ウェルビーイング財団(Planetary Well-being 助成枠)
実施期間:2023年1月〜2025年12月

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