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🌿 次の3年へ、ともに歩む——CCAC 2026年度合宿レポート
2026年2月7日(土)〜8日(日)|東京
ひとつの節目と、あらたな出発
2026年2月7日・8日の2日間、コミュニティ気候アクションコンソーシアム(CCAC)のメンバーが東京に集まり、2026年度の全体合宿を行いました。今回は単なる年度計画の話し合いにとどまらない、CCACにとって大切な節目の場となりました。
2023年から3年間にわたり私たちを支えてくださったデロイト・トーマツ・ウェルビーイング財団による助成が、2025年度をもって終了しました。
この3年間は、CCACの土台そのものをつくる時期となりました。さまざまなリーダーシップトレーニングプログラムを実施し、フォーラムを重ね、団体間のネットワークを丁寧に編み上げてきました。そのすべてが、財団の助成に支えられ歩んできた道のりでした。
CCACはここで終わりません。むしろ、3年間で実証してきたモデルを「構造化・加速・再現可能化」する次のフェーズへと踏み出す、新たな出発点として今回の合宿を位置づけました。
💛 3年間の伴走に、感謝を込めて
デロイト トーマツ ウェルビーイング財団は、単に資金を提供するだけでなく、「伴走支援」という形でCCACに寄り添い続けてくださいました。なかでも、伴走支援者として参加してくださったデロイト トーマツ グループの石井聡さんは、その名のとおり、私たちと並んで歩み続けてくださいました。
企画会議に継続的に参加し、単なる外部支援者にとどまらず、チームの一員として思考、企画、時には現場での指揮を共にしてくれる存在——石井さんの関わりは、CCACが外部に提供してきた「関係性の質を起点とした場づくり」を、私たち自身の内側でも体現してくださるものでした。
そして助成期間は終わっても、石井さんは引き続きCCACに伴走してくださります!
「事業が終わっても、関係は続く」——CCACが3年かけて育ててきたまさにその文化が、伴走支援者自身の姿を通じて体現される瞬間でした。これからも心強いパートナーとして、どうぞよろしくお願いします。

Why? —— ビジョンとミッションの再確認
合宿の冒頭、私たちはまず「なぜ、ここに集まっているのか」という問いに立ち返りました。ホワイトボードに書き出されたビジョンとミッションの言葉は、3年間の実践を経て、あらためてその重みと輝きを増して感じられました。
Vision 一人ひとりから生まれる彩りあるリーダーシップで、すべての生命とともに未来をつくる
Mission 気候正義を実現するリーダーを育成し、生態系的ネットワークを構築する
(※「全ての生命を含む広義の気候正義」として再確認)
「すべての生命とともに」という言葉には、人間社会だけでなく、地球上のあらゆる命を視野に入れた、広義の気候正義への志が込められています。この根っこを確認することが、次の3年間の計画すべての出発点となりました。

2日間で話し合ったこと
ホワイトボード4面を埋め尽くした議論のなかから、主要なテーマをご紹介します。
① 基盤整備——予算・体制・期間の設計
次フェーズを自律的に回していくために、予算の多角化を議論しました。助成金・クラウドファンディング・スポンサーという複数の資金源を組み合わせながら、3年間を見通した安定的な基盤をどう整えるか。また、運営メンバーと事務局体制、ウェブサイトの整備、KPI設計なども具体的に話し合い、活動期間は3年間と確定しました。
② ネットワーク構築(CAON)——誰に、どう届けるか
CAONフォーラムの対象として、行政・議員・企業・他ジャンルの活動団体・市民など多様なセクターを整理し、それぞれとの関わり方を検討しました。「量的拡大」ではなく「戦略的な対象拡張」を方針とし、深くリピートする参加者によるリーダーシップ育成と、広くつながるネットワーク育成の両立について議論。誰を含み(①)、誰を分けて考え(②)、今はまだやらないこと(③)を明確にする対象整理も行いました。
③ リーダーシップ育成プログラムの再設計
トランジション・タウン合宿、アマゾン熱帯雨林ツアー、TT 1dayツアー(藤野)、チェンジ・ザ・ドリーム シンポジウムなど、各団体が担うプログラムを「回遊魚モデル」として組み合わせることで、より深いリーダーシップ育成につなげる設計を検討しました。また、IDGsや コミュニティ気候アクショントレーニング(ICCAT)のモデルなどを参照しつつ、「気候正義を実現するリーダーシップ発達モデル」を体系化することにも取り組むことを決めました。
④ いろどりヒストリー・いろどりダイアログ
月次ゲストスピーカーシリーズ「いろどりヒストリー」の継続と、対話の場「いろどりダイアログ」の展開について話し合いました。CAONの参加者をエンパワーし、LINEグループに情報を流していく仕組みや、フォーラムのテーマ案(気候正義・世代間ギャップ・市民と行政の協働など)も具体的に議論されました。
⑤ 組織名と構成メンバーの確認
コンソーシアム名「CCAC」、ネットワーク名「CAON」を引き続き使用することを確認。構成メンバーはトランジション・タウン(TT)、アースウィズダムジャパン(EW)、セブン・ジェネレーションズ(SG)、パチャママアライアンス(PA)の各団体が担うことを整理しました。

次の3年間に向けて
合宿の議論を通じて、2026年度以降の大きな方向性が見えてきました。
CAONフォーラムの計画としては、6月27日(土)にCAONフォーラムを開催予定です。
テーマは「気候正義」とし、ミッションの再定義と連動した内容とします。
10月or12月にも今年度2回目のフォーラムを予定しており、2025年度に引き続きユース世代の主導による企画をお願いしたいと考えています。
リーダーシップ育成については、各団体プログラムの連携を深め、参加者が複数のプログラムを行き来しながらリーダーシップを育んでいけるモデルと仕組みを整備していきます。
基盤整備については、ウェブサイト、KPI設計、資金確保の多角化を並行して進めながら、次の助成申請(日本ウェルビーイング財団への申請を進行中)に向けた体制を整えていきます。
おわりに
2日間の合宿を終えて感じたのは、CCACというコンソーシアムが3年かけて紡いできた、関係性とつながりの力でした。
助成という支えがなくなることへの不安がないとは言えません。でも、3年間かけて積み上げてきた関係性、場づくりのノウハウ、そしてビジョンへの確信が、私たちの足元をしっかりと支えてくれていると思います。
石井さんが変わらず伴走してくださること、各団体のメンバーが次のフェーズへの意欲を持ち寄ってくれたこと、そして「すべての生命とともに未来をつくる」というビジョンが全く揺らいでいないこと——確信を持って進んでいく自信となりました。
CCACは続きます。次の3年間も、どうぞよろしくお願いします。🌱
