【PA30周年ギャザリング参加報告②】1,200人が集ったランチョンで目撃した、PAの「これから」

【PA30周年ギャザリング参加報告②】1,200人が集ったランチョンで目撃した、PAの「これから」

9月12日は、30周年ギャザリングのメイン行事「30周年記念ランチョン」でした。約1200人が集まった会場で、PAの30年と、新しいCEOのもとで向かう方向を見てきました。

シリーズ紹介:パチャママ・アライアンス(PA)は、アマゾンの先住民と手を取り合い活動してきたサンフランシスコの団体で、セブン・ジェネレーションズのプログラムの生みの親です。2026年9月の30周年ギャザリングの報告、第2回です。

浴衣で出発、そして道での思わぬ出会い

この日は、久保田あやちゃんがわざわざ日本から持ってきてくれた浴衣を自分たちで着付けて出発。その浴衣はあやちゃんのおばあさんが数十年前に縫って作ってくれたものだとか。究極のサステナブル!!

電車やバスを乗り継ぎ、会場近くの駅で降り歩いていると、なんと、南北アメリカの先住民の伝統を受け継ぐセレモニアルリーダー、アルカン・ラシュワラさんが一人で歩いているのに出会いました。

最初は遠くから見て信じられなかったのですが、もしかして?と思い「Are you Arkan?(アルカンさんですか?)」と呼びかけると、「Yes(はい)」との返事(またまたミーハー気分)

PAの理事メンバーは毎年アルカンさんのもとで合宿をしており、PAにとっても大切な存在です。

普段は写真は断っているんだよ、と言われましたが「日本からせっかく来てくれたなら」と特別に一緒に写ってくださいました。

30年をたどるパネル展示

会場の外には30年の歩みを伝えるパネルが並び、日本での写真もありました。この30年の間に亡くなった関係者の写真も飾られ、その中には昨年度亡くなられたジェーン・グドールさんの姿も。ジェーンさんがリンたちとアマゾンを訪れていたことを、私たちはここで初めて知りました。

「ランチョン」という寄付の場

ランチョンは、PAが毎年開いている資金集めの集まりです。PAの運営は95%以上が個人の寄付で支えられています。参加は無料で、美味しい昼食をともにしながら、この1年の活動とこれからの計画を聞き、最後に「一緒にこの未来をつくりましょう」と呼びかけ、各テーブルに封筒が回ってきます。

各テーブルには「テーブルキャプテン」がいて、自分の家族や友人を招いています。そのため、会場の半数以上は初めてPAに触れる人たちでした。

ステージでは、リンやビルら創設メンバー、エクアドルのフンダシオン・パチャママのメンバーが、熱帯雨林での活動を語りました。

これからのPA ― 新CEOトムが示した方向

リンとビルからバトンを受けた新CEOのトムは、二人の古くからの友人で、理事を経て就任しました。何ヶ月もかけて二人と対話し、PAとは何かを確かめ合ってきたそうです。示された方向は、大きく次の3つです。

  1. 熱帯雨林を守る(ビルが継続して指揮)
    • フンダシオン・パチャママを通じた先住民の支援
    • アマゾン源流域(セイクリッド・ヘッドウォーターズ)を石油開発から守る活動
    • 自然の権利のための世界同盟。エクアドルでは川や山にも権利が憲法で認められていますが、守らせるための法的な取り組みも続けています
  2. 社会を変える学びのプログラム
    • カミングホーム(チェンジ・ザ・ドリームの後継。第3回で詳しく)
    • アマゾンへのジャーニー(参加しやすい短い版を検討中)
    • キンシップ・サークル(人と人、人と地球のつながりを大切にするコミュニティづくりを学ぶ場。準備中)
    • カタリスト・リーダーシップ・インスティテュート(気候アクション・トレーニングを土台に、個人・団体・事業者向けに広げる)
  3. コンフルエンス(合流) ― 他団体と紹介し合う関係から一歩進め、共同で取り組む体制づくり

さらに、今回加わったエリーさんが中心となり、若い世代と他の世代がともに動く「ユース・イニシアチブ」も始まっています。ランチョンの動画の最後には、マナリさんとベレンさんの息子さんが登場し、「一緒にやっていこう」と呼びかけました。

「一人ひとりにお願いする」という王道

「寄付文化のあるアメリカなら、お金を集めるのも楽なのでは」と思っていました。けれどリンも、「断られることの方が多い。一人ひとりを訪ねてお願いするしかない」と言っていました。

会場では、アマゾンの先住民女性がつくったアクセサリーも、作り手に直接届く仕組みで販売されていました。日本もアメリカも、王道は同じ。私たちにも勇気をくれる気づきでした。

ランチョンの夜の「ファウンダーズ・ディナー」で、ポールさんはコロンブスの時代から続く先住民への侵略の歴史に触れたそうです。そのうえで、「PAは先住民と手を取り合った初めての団体なのだ」と語ったと、後日あやちゃんが本人から聞いたそうです。

結び

「大きな方向転換」というより、30年やってきたことを確かめ直し、新しい世代へつなぐための整理。そんな印象の一日でした。次回は最終日。生まれたばかりの「カミングホーム」と、カカオセレモニーの報告です。

【PA30周年ギャザリング参加報告③】痛みの先にある希望 ― カミングホームとカカオセレモニー
最終日の9月13日は、チェンジ・ザ・ドリームの後継プログラム「カミングホーム」のお披露目と、アマゾンの先住民によるカカオセレモニーでした。シリーズ最終回は、この…
sevengenerations.or.jp