理事コラム改ポップコーンコラム3月11日号「原発に愛を送りましょう」

理事コラム改ポップコーンコラム3月11日号「原発に愛を送りましょう」

2019年3月11日

こんにちは。野崎安澄です。

今日は3月11日。このコミュニティにいる多くの皆さんにとってもそうだったと思いますが、私にとっても311は大きなウェイクアップコールでした。

そんな今日、朝からゲームチェンジャーインテンシブ(GCI)コースのモジュール7:気候変動のスモールグループ対話でした。

気候変動のことだけではなく、震災のこと、福一のことなどが話されました。

そんな中、昨年私が 福島ラーニングジャーニーに参加した時、ファシリテーターのボブ・スティルガーさんがしてくださった話をシェアしました。

ボブさんは、震災以前から日本に所縁が深く、震災後ずっと日本各地で毎年対話の場を持ち続けてくださっている方です。

そんなボブさんが震災直後に日本に入り、東京で場を持ったときのこと。

その場にいた五井平和財団の西園寺さんが、その場に居たみんなに

「みんなで『原発』に愛を送りましょう」

とおっしゃったそうです。

「なぜなら、彼らは人間がしてくれとお願いことを、ただただしてくれているだけなんですから」

本当にそうだと思いました。

原発は私たち人間がお願いしたことを、その通りに実行してくれているだけです。

現実的な観点から見たら「愛を送る」なんて、ただのおとぎ話で何の意味もないように感じられと思います。

(もちろんそういう風に感じる自分も居ます)

でも、その話を聞いたとき、私はすごく心を揺さぶられました。GCIモジュール7のドロウダウン プロジェクト(気候変動逆転PJT)の動画でポール・ホーケンが言っているように、

「技術が解決するのではなく、私たち人間が解決の鍵なんだ」

と思います。

原発が私たち人間の願ったことを実行してくれているように、温暖化ガスを発している様々な技術も、私たちが願ったことを実行しているだけ。

そして同時にそれは、私たちがその願いを変えれば、また違うことが実行されるのだ、という明らかな希望だと思いました。

原発から2キロ圏内の大熊町(避難解除困難区域)のじじい部隊の方と

遠くに見える福島第一原発